台湾の「ベニス」と聞いて、ピンと来る人も多いのではないでしょうか。台湾にも夕日が有名な観光地があるんです。
それが、台北メインステーションからMRTのレッドラインで北へ約45分にある「淡水」です。
ここ淡水の歴史は1624年までさかのぼります。
1624年、スペイン人が淡水を占領し、サン・ドミンゴという要塞を築きました。そのご1642年にオランダが占領し、要塞を再築。その要塞は今でも残っており、「紅毛城」として有名な観光地になっています。
その後、鄭成功がオランダを追い払いましたが、後に清朝のものとなります。1860年の北京条約にて条約港となり、紅毛城にはイギリス領事館が置かれました。その後、台湾最大の港としてにぎわいを魅せました。
しかし河口に砂がたまるなど港としての機能に影響が出始め、結局淡水の東にある都市「基隆」へ港の機能を移設しました。
それでも今は夕日が美しい事や、歴史的建造物が多く残っていることから、台湾でも有数な観光地となっています。
実は筆者、淡水にかれこれ4年住んでいます。雨が降りやすい地区として有名ですが、晴れると最高の場所だと今でも思います。
台北と違い、まだまだ古い建物が残る淡水。台湾のお寺、「廟」が多いことでも有名で、定期的にお祭りも開かれています。
淡水の有名な観光地は、MRT淡水駅からすぐの「淡水老街」。
淡水老街はいわゆる下町で、朝は朝市、昼以降は屋台が立ち並び、日中問わずにぎやかです。
特に週末は観光客が多く、ピーク時は歩くのが大変なくらいの人込みになります。
筆者のおすすめは屋台巡りではなく、路地巡り。淡水は細い路地が多数あり、レンガ造りの壁に沿って歩いていると思わぬ景色に出会えます。
スクーター警察も、レンガと合わせると趣がありますね!笑
路地には猫もたくさんいます。猫好きな方はぜひ歩いてみてください。
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路地を歩いたあとは、メインの老街へ。河辺の道と商店街の道の2本に分かれています。
この日は休日だったため、人が多かった…。まあにぎやかなのも楽しみの一つですかね!
そして右下の写真は船待ちの人々。淡水からは向こう岸の八里やさらに北にある港、「漁人碼頭」まで
船が出ています。週末はこの船に乗るための人が100m以上も並ぶこともあります。
ちなみにどこから見る夕日が格別綺麗!というわけではなく、河辺側の淡水老街であれば、どこでも見られます。
夕日のオレンジに染まる老街も、また一段と綺麗です。ぜひ夕日の時間帯に訪れてみてください。
歩き疲れてお腹もすいたので、屋台でちょっとつまみます。
おいしそうな香りがするのはこの「雞翅包飯」。手羽先の中にチャーハンを詰め焼き上げた筆者おすすめの一品。
ぎっしりとご飯が詰まった手羽先を、ひとつひとつタレを塗り、丁寧に焼き上げます。
焼きあがったらアツアツの手羽先おにぎりが完成。
骨がないので全部食べられます!
ひとつ80元(約260円)と、台湾にしては少し高い気がしますが(観光地価格ですね….)。
それでも食べたくなるおいしさです。みなさんもこの屋台を見かけた際はぜひ!
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